【2024年版】外壁塗装費用の相場は？見積書や安く抑えるコツを紹介

外壁塗装を検討している方のなかには「こんなにお金がかかるものなの？」「外壁塗装費用の相場ってどのくらいなの？」など、外壁塗装費用の相場について疑問を持っている方も多いでしょう。

外壁塗装が適正価格かを判断するためには、相場はもちろん、内訳や高くなる要因などを知っておくことが大切です。

そこで今回は、外壁塗装費用の相場を坪数別に解説します。また、見積書の例や費用が高くなる要因、安く抑えるコツなども解説しますので、ぜひ参考にしてください。

【坪数別】外壁塗装の費用相場

まずは、坪数別の外壁塗装の費用相場について見ていきましょう。

外壁塗装の費用は、塗装面積が大きくなるにつれて費用が高くなる傾向にあります。塗装面積が増えると、必要な塗料の量、作業員数、作業時間などが増えるからです。

ただし、外壁塗装の費用は塗装面積だけで決まるわけではありません。外壁の劣化状態や家の形状、採用する塗料の種類などでも変わるため、あくまで目安として考えましょう。

なお、ここでの「坪数」は、「建坪」ではなく、各階の床面積をすべて足した「延坪」を表しています。

たとえば、1階が20坪、2階が10坪の住宅なら、延坪30となるため、30坪の欄の費用を参考にしてください。

外壁塗装費用の内訳は？見積書のモデルケースを紹介

外壁塗装の費用は、塗料や養生といった材料代だけでなく、人件費や足場代などもかかります。

業者によって見積書に差はあるものの、一般的な外壁塗装の見積もりは以下の7つの項目が挙げられます。

• 塗装の費用
• コーキングの費用
• 補修の費用
• 足場の費用
• 高圧洗浄の費用
• 現場管理費
• その他諸経費

では、延坪30坪の外壁塗装を行う場合を想定し、見積書の例からどのような費用がかかるのか見ていきましょう。

【30坪の住宅の外壁塗装の見積書の例】

上の見積書のとおり、30坪の住宅の外壁塗装にかかる費用は約79～91万円であり、冒頭で解説したおおよその費用相場と一致することがわかります。

ただ、外壁塗装の費用に定価はなく、同じ依頼内容でも業者ごとに見積もり内容が変わります。

なかには、細かな工程や単価を記載せず、「一式」「その他」などで一括りにして、費用がまとめられているケースも少なくありません。

「何にいくらかかっているか」がわからない見積もりは、余計な費用を上乗せされている可能性があるため、総額が相場通りでも安心せず、内訳を確認するようにしましょう。

外壁塗装費用が高くなる要因

これまで紹介した外壁塗装はあくまで一般的な金額であり、住宅の状態や立地、塗料のグレードなど、さまざまな要因で外壁塗装費用が変わります。

ここでは、外壁塗装費用が高くなる要因を見ていきましょう。

建物の形状・階数

外壁塗装の費用は、塗装面積によって変わります。

たとえば、30坪の住宅でも、正方形の住宅と長方形の住宅では、長方形の住宅の方が塗装面積が増えます。さらに、階数によっても塗装面積が変わり、同じ坪数の住宅でも階数が増えると塗装面積が大きくなるのです。

自宅の外壁塗装費用が相場よりも高いと感じたときは、建物の形状や階数などから、塗装面積をチェックしてみてください。

塗料のグレード

塗料のグレードは、外壁塗装費用を大きく左右するポイントの一つであり、どのグレードの塗料を採用するかによって費用に差が出ます。

塗料のグレードごとの費用相場と耐用年数の目安は以下のとおりです。

1㎡あたりの単価で比較すると数百円～数千円の差ですが、外壁塗装を行うとなると数万円～数十万円の差になります。

ただし、グレードの高い塗料は耐用年数も長くなる傾向にあり、再塗装の頻度が抑えられて将来的にかかるメンテナンスコストが安くなることもあります。

安い塗料に注目しがちですが、塗り替えの頻度を考慮してコストパフォーマンスの高い塗料を選びましょう。

塗装に使う色の数

「せっかく外壁塗装をするなら、おしゃれな仕上がりにしたい」と考える方もいるでしょう。

外壁塗装は、単色で仕上げる方法のほか、1階と2階で色を塗り分けたり、部分的にアクセントカラーを入れたりと、使用する色の数や塗り分け方にさまざまな選択肢があります。

複数の色を使ったり、複雑な塗り分け方をしたりすると、おしゃれで個性的な仕上がりにできる反面、施工費用が高くなりやすいので注意が必要です。

外壁の劣化具合

外壁塗装を行うときは、塗装を行うまでに外壁の劣化状況に応じて補修を行わなければなりません。

既存の外壁の劣化を残した状態で塗装を行っても、塗料が密着せず剥がれてしまったり、塗りムラができたりして、施工不良になるからです。

外壁塗装前の補修は、主に以下の5つの項目があります。

• ひび割れの補修
• コーキングの補修
• 穴や傷の補修
• コケや藻の除去
• サビの補修

補修範囲や箇所が多くなるとその分費用かかかるため、外壁塗装の総額が高くなる要因となります。

建物の立地

建物の立地も外壁塗装費用を左右するポイントとなります。

たとえば、傾斜地に建てられている住宅では、通常よりも多くの足場が必要になるため費用が高額になりがちです。また、旗竿地では作業車を施工場所の近くに停められないため、別途搬入費用が発生することもあります。

このように、建物の立地によって、外壁塗装費用が通常よりも高くなることがあるのです。

外壁塗装費用を安く抑えるコツと注意点

外壁塗装は高額な費用がかかるため、できるだけ安く抑えたいと考えている方も多いでしょう。

ここでは、外壁塗装費用を安く抑えるコツと注意点について解説します。

助成金・補助金・火災保険などの利用を検討する

まずは、外壁塗装で活用できる、助成金や補助金制度がないか確認してみましょう。

自治体によっては、省エネや耐久性向上のための外壁塗装に対して助成金や補助金を提供している場合があります。また、台風や地震などの自然災害によって外壁塗装が必要になった場合は、火災保険が適用されるケースもあります。

助成金や補助金、火災保険は必ず利用できるものではありませんが、条件に当てはまれば費用負担を大きく軽減できるため、工事を進める前に確認してみてください。

なお、藤沢市で使える助成金・補助金制度については以下の記事で詳しく解説しています。

地域密着型・完全自社施工の業者に依頼する

外壁塗装の費用を抑えるためには、地域密着型の業者に依頼するのもおすすめです。外壁塗装を行う際、ハウスメーカーや大手のリフォーム会社に相談する方法もあります。

しかし、実際に施工するのはハウスメーカーや大手のリフォーム会社ではなく、下請け・孫請け業者となるため、中間マージンが発生して割高になりがちです。

一方、完全自社施工に対応している業者なら、受付から見積もり作成、打ち合わせ、施工、アフターフォローまでワンストップで対応しているため、余計なコストが発生しません。さらに、地域密着型の業者は、施工エリアの気候や特性を熟知しており、高品質な施工を期待できるのも魅力です。

相見積もりを取る

外壁塗装を行う際、複数の業者から見積もりを取って比較するのも費用を抑えるコツの一つです。

相見積もりを取ることで、各業者の料金設定やサービス内容を比較することができ、適正価格が把握しやすくなるうえに、自宅に合ったプランを選びやすくなります。

ただし、相見積もりを取るときは、金額の安さだけに注目するのではなく、使用する塗料の種類や施工内容、保証期間なども確認するようにしましょう。一見、安くて魅力的に見える見積もりでも、保証期間が短かったり、使用している塗料のグレードが低かったりする可能性があるからです。

さまざまな観点から見積もりを比較し、もっとも信頼できる1社に依頼することで、満足度の高い外壁塗装を実現しやすくなるでしょう。

まとめ：相場を把握して外壁塗装を進めよう！

今回は、外壁塗装費用の相場について解説しました。

坪数別の外壁塗装の相場は以下のとおりです。

ただし、外壁塗装は塗装面積のほか、使用する塗料や外壁の状態など、さまざまな要因で変化します。

適正価格で外壁塗装を行うためにも、外壁塗装の相場を把握したうえで、信頼できる業者に依頼することが大切です。

また、外壁塗装費用を安く抑えるコツも知っておくことで、予算内で工事を進めやすくなります。