ご自宅のモルタル外壁の塗装を検討する際に、タイミングやかかる費用などに不安を抱えている方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、モルタル外壁の塗装に関して以下のような内容を解説しています。
- モルタル外壁を塗装するタイミング
- モルタル外壁の塗装方法
- 塗装にかかる費用相場
- モルタル外壁を塗装する際の注意点
記事を読んでいただければ、モルタル外壁の塗装について基礎知識を得られます。
ぜひ最後までご覧になってみてください。
モルタル外壁を塗装するタイミング
モルタル外壁を塗装するタイミングは、主に以下の5つのようなときです。
- 施工後5~15年のあいだに一度
- 塗膜の剥がれ
- 軽微なひび割れ
- チョーキング現象
- 苔やカビの発生
上記の状態になったら、モルタル外壁の塗装を行うようにしましょう。
以下にて、それぞれのタイミングの具体的な内容を解説していきます。
施工後5~15年のあいだに一度
モルタル外壁は、前回の塗装工事から5〜15年おきに一度塗り替えると覚えておきましょう。
モルタル外壁は、水にセメントや砂などを混ぜて作られており、おおよそ5〜15年のあいだに経年劣化していきます。
劣化が進行する前に塗装して補修を行うことで、経年劣化のスピードを緩められて、破損や雨漏りを未然に防げるようになるのです。
外壁に破損が見られなければ、5〜15年を目安に塗装し直すようにしましょう。
モルタル外壁の塗膜の剥がれ
モルタル外壁の塗膜が剥がれてきたら、塗装のタイミングです。
塗膜の剥がれは放置すると内部に雨水が浸入してしまいます。
また、住宅の美観も損なわれてしまいます。
そのため、早めに塗装して補修しなければなりません。
モルタル外壁の軽微なひび割れ
外壁の表面に、ヘアークラックと呼ばれる軽微なひび割れが発生したら塗装を行いましょう。
ヘアークラックとは、幅が0.3mm以下で、深さが4mm以下のひび割れを指します。
ヘアークラックは緊急性が低いため塗装での補修でも構いません。
しかし、ヘアークラックよりもひび割れの状態がひどい場合は、塗装ではなく張り替えやカバー工法などでの補修が必要になります。
モルタル外壁のチョーキング現象
チョーキング現象が発生した場合も、塗装を行うタイミングです。
チョーキングは塗膜の顔料が劣化することで、表面にチョークのような粉が浮き出てくる現象です。
指で壁を触ってみて、白い粉がつくとチョーキング現象が起こっていると言えます。
外壁の塗膜が劣化している証拠なので、塗り替えを行い補修するようにしましょう。
モルタル外壁に苔やカビが発生
外壁の表面に苔やカビが発生しはじめて、掃除でも落とせない場合は塗装タイミングです。
汚れは見た目にも悪いだけでなく、塗膜を劣化させる原因となります。
定期的に外壁の掃除を行うことも大切ですが、もし苔やカビが発生して除去できない場合は塗装して補修しましょう。
モルタル外壁の塗装方法
モルタル外壁の塗装方法には、基本的に以下の4つがあります。
- 吹き付けタイル
- スタッコ仕上げ
- リシン仕上げ
- 左官仕上げ
それぞれの塗装方法を、詳しく紹介していきます。
塗装工事を依頼する際の参考になさってみてください。
吹き付けタイル
スプレーガンを使い、塗料を外壁に吹き付けて仕上げる方法です。
層のように重ねて吹き付けていくため、表面がデコボコしていますが艶のある美しい外壁になります。
また、吹き付けタイルは仕上げにローラーやコテで表面を整えるか、そのまま手を加えない状態で施工を終えるかを選べます。
見た目が大きく変わるわけではありませんが、デコボコの厚みが異なるためお好みのデザインを選ぶようにしましょう。
スタッコ仕上げ
スタッコ仕上げは、セメントや合成樹脂エマルジョンなどに骨材を加えた塗料を外壁に塗布して仕上げていく方法です。
施工方法は職人がコテで塗って仕上げるか、スプレーガンを使用するかの2つの方法があります。
コテ塗りでは、ほかにさまざまな道具を使って模様を付けていくこともできるため、職人の技によって仕上がりが変わります。
リシン仕上げ
リシン仕上げは、樹脂やセメントに骨材を混ぜ合わせた塗料を外壁に塗布して模様を付けていく方法です。
スプレーガンを使い吹き付けながら仕上げていきます。
スタッコ仕上げと同じく、粒子のようなデコボコが独特なデザインとなりおしゃれな外壁に仕上がります。
左官仕上げ
職人がコテを使ってモルタルを塗りながら外壁を仕上げて行く方法です。
丁寧に模様を付けていくため、デザイン性の高い外壁になります。
ただし、職人の技術力によって仕上がりが異なってくるため、依頼する際は施工実績を確認することをおすすめします。
モルタル外壁の塗装にかかる費用相場
モルタル外壁の塗装にかかる費用相場は、30坪ほどの住宅の場合でおおよそ60〜120万円です。
ただし、外壁に補修箇所があったり、住宅の形状・状態によっては費用が上がったりする場合があります。
実際にかかる費用は見積もりを行い、業者によく確認するようにしましょう。
モルタル外壁を塗装する際の注意点
モルタル外壁を塗装する際には、以下の点を注意しておくと工事の失敗を防ぎやすくなります。
- 違いを確認して塗装方法を選ぶ
- 弾性塗料を選ぶ
- 優良な塗装業者に依頼する
モルタル外壁の塗装には60〜120万円ほどかかってしまうため、工事後に「失敗した」、と後悔したくありません。
そこで、上記の点に注意しておくと、安心して塗装工事を行えます。
以下にてそれぞれの注意点の内容を解説していきますので、ぜひ確認しておきましょう。
仕上がりの違いをよく確認して塗装方法を選ぶ
モルタル外壁の塗装方法はそれぞれ特徴があるため、どのような仕上がりになるのかをよく確認してから選ぶようにしましょう。
想像していた仕上がりと違ったとしても、施工し直すためには費用や時間がさらにかかります。
一度で満足のいく工事となるように、塗装方法はよく検討するようにしましょう。
弾性塗料を選ぶ
モルタル外壁はひび割れしやすいため、弾性塗料を選ぶとよいです。
モルタル外壁は一般的な外壁の3回塗りとは異なり、塗料を吹き付けて仕上げるため塗膜が薄くなります。
そのため、住宅の揺れや経年劣化によってひび割れが発生しやすいのです。
そこで、ひび割れが起きにくい弾性の塗料を使用すると破損を未然に防ぎやすくなります。
優良な外壁塗装業者に依頼する
優良な塗装業者に依頼すれば、技術力が高いため施工の失敗を防ぎやすいです。
特に、モルタル外壁は職人の技術力によって仕上がりが大きく左右されます。
安心して工事を任せられる優良な業者を選ぶことが、施工の失敗を防ぎます。
業者選びの際は、主に以下のようなポイントを押さえておきましょう。
- スタッフや職人が親切である
- 説明が丁寧である
- 国家資格を保有している
- 施工実績が豊富である
- 見積書が明瞭である
- 口コミの評価が高めである
上記のような内容を確認しながら、優良で技術力の高い業者を選ぶようにしましょう。
モルタル外壁の塗装は優良業者に依頼して満足いく仕上がりにしてもらおう
モルタル外壁には塗装方法が4つあるため、仕上がりがどのようなデザインになるかを確認してから決めるようにしましょう。
実際に、モルタル外壁で仕上げている住宅を見て、イメージを掴んでおくと塗装方法を決めやすいでしょう。
また、モルタル外壁を塗装する際は優良業者に依頼することで施工の失敗を防ぎ、満足いく仕上がりになります。
塗装方法とともに、業者選びも慎重に行うようにしましょう。