新築から10年以上が経過し、そろそろ家のメンテナンスをするために外壁塗装を検討されている方もいるでしょう。
しかし、ひとえに外壁塗装といっても、さまざまな種類の塗料があり、どの塗料を使うかによって施工費用はもちろん、効果や見た目が変わります。
とはいえ、それぞれの塗料の特徴や違いがわからず、どれを選べばいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
今回は、外壁塗装で使用されるナノテクノロジー塗料の特徴や、メリット・デメリットを紹介します。さらに、ナノテクノロジー塗料の一覧や、ナノテクノロジー塗料を使った外壁塗装の施工実績も併せて見ていきましょう。
外壁塗装のナノテクノロジー塗料とは?
外壁塗装で使用される塗料の中に、ナノテクノロジー塗料というものがあります。そもそも、ナノテクノロジーというのは、1mの10億分の1である「nm(ナノメートル)」という非常に小さなサイズの物質を使った技術のことを意味しています。
たとえば、自動車やコンピューター、スマートフォンにもナノテクノロジーが使われています。
外壁塗装におけるナノテクノロジー塗料は、そういった最新技術が使われており、さまざまな機能が備わった高性能塗料です。
外壁塗装のナノテクノロジー塗料の特徴
最先端技術で作られた外壁塗装のナノテクノロジー塗料は、さまざまな機能が備わっており、昨今注目を集めています。
ここでは、ナノテクノロジー塗料の特徴を詳しく見ていきましょう。
エコな塗料
一般的な塗料の主な原料は石油系樹脂であり、塗料の製造過程において、原油の精製や廃棄時の焼却などによって、二酸化炭素(CO2)が発生します。
言い方を変えれば、従来の塗料を作れば作るほど、二酸化炭素が発生し、地球環境に影響を与えてしまうのです。
一方、ナノテクノロジー塗料の場合、従来の塗料よりも石油系樹脂の使用量が非常に少ないので、製造時や廃棄時における二酸化炭素の発生を抑えられます。
速乾性が高い塗料
ナノテクノロジー塗料は、一般的な塗料と比べると、速乾性の高さが特徴です。一般的な水性塗料よりも速乾性が高いので、工期が延長されるリスクを軽減でき、近隣へ迷惑をかけるケースも減らすことが可能です。
しかも、ナノテクノロジー塗料は水性塗料であることから、刺激臭が少ないのも特徴といえるでしょう。
シックハウス症候群になりにくい塗料
建築やリフォームで使用される資材や溶剤、塗料の中には、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドを含んだものも少なくありません。
ホルムアルデヒドの含有量が多い資材や塗料を使うと、シックハウス症候群が発生する可能性が高くなり、健康被害をもたらすことがあります。
建築基準法では、シックハウス症候群の原因になりうるホルムアルデヒドなどの化学物質に関する基準を制定しています。
JIS・JAS表示 | 材料区分 | 放散速度基準 | 使用面積制限の有無 |
F☆☆☆☆ | 建築基準法における規制の対象外 | 0.005mg/㎡h以下 | 制限なし |
F☆☆☆ | 第三種ホルムアルデヒド発散建築材料 | 0.005mg/㎡h以上0.02mg/㎡h以下(夏季において) | 制限あり (換気量によって量は異なる) |
F☆☆ | 第二種ホルムアルデヒド発散建築材料 | 0.02mg/㎡h以上0.12mg/㎡h以下(夏季において) | 制限あり (換気量によって量は異なる) |
表示なし | 第一種ホルムアルデヒド発散建築材料 | 0.12mg/㎡h以上(夏季において) | 使用禁止 |
※国土交通省「シックハウス対策に係る技術的基準(政令・告示)について」より
しかし、ナノテクノロジー塗料は、F☆☆☆☆であり、建築基準法においては規定の対象外になるほど安全な塗料といえます。
ホルムアルデヒド含有量が少なく、シックハウス症候群のリスクが非常に低いことから、安全や健康面といった視点でナノテクノロジー塗料を選ばれる方も少なくありません。
外壁塗装でナノテクノロジー塗料を使うメリット
高性能塗料であるナノテクノロジー塗料には、さまざまなメリットがあります。
ここでは、外壁塗装でナノテクノロジー塗料を使う3つのメリットを詳しく見ていきましょう。
1.セルフクリーニング機能が備わっている
外壁は常に外気にさらされているので、排気ガスやほこり、花粉などが付着して汚れていきます。
そして、外壁を汚れたままの状態で放置していると、汚れが蓄積してしまい、掃除だけでは取れなくなってしまうのです。
しかし、ナノテクノロジー塗料にはセルフクリーニング機能が備わっており、雨が外壁に当たると、外壁に付着した汚れが洗い流されます。
2.色褪せしにくい
ナノテクノロジー塗料は、色褪せにくいのもメリットといえるでしょう。ナノテクノロジー塗料は、外壁の敵とも言われている紫外線や酸性雨への優れた耐性があり、経年による色褪せが発生するリスクがほとんどありません。
ナノテクノロジーの微細な粒子が塗料内で均一に分散し、塗膜が形成されることで、丈夫で耐久性のある表面になります。
そのため、紫外線や酸性雨が当たっても、外壁の美観を長期間保つことが可能になるのです。
3.延焼を防ぐ効果がある
外壁塗装で使用するナノテクノロジー塗料は、延焼を防ぐ効果を期待できます。通常、火が燃え広がるためには十分な酸素が必要です。
しかし、ナノテクノロジー塗料で塗装された外壁の場合、塗料に含まれる有機成分と無機成分が融合膜を形成して、酸素の侵入を阻止します。そのため、火元は十分な酸素を得られず、延焼をストップすることが可能です。
外壁塗装でナノテクノロジー塗料を使うデメリット
ナノテクノロジー塗料には、「セルフクリーニング機能」「色褪せのしにくさ」「延焼の抑制」といったメリットがあります。
とはいえ、外壁塗装で塗料を選ぶときは、メリットだけでなくデメリットについても、理解しておいたほうがいいでしょう。
ここでは、ナノテクノロジー塗料のデメリットを紹介します。
取扱い業者が少ない
ナノテクノロジー塗料は最先端技術によってつくられた塗料であり、これまでの塗料と異なる部分が多いです。そのため、ナノテクノロジー塗料を取り扱っている業者が少ないのが事実です。
外壁塗装においてナノテクノロジー塗料を使いたいと思っていても、外壁塗装を相談した業者がナノテクノロジー塗料を扱っていないケースも珍しくありません。
なお、スマートホームでは、早くからナノテクノロジー塗料を採用しており、これまでに多数の施工実績があります。
そのほかの塗料との違いを含めて、しっかりとご提案いたします。ぜひお気軽にご相談ください。
施工費用が高い
ナノテクノロジー塗料は、ほかの樹脂系塗料に比べると価格が高いのがデメリットといえるでしょう。
たとえば、一般的なシリコン塗料と比較すると、価格が1.2~2倍ほど高くなることも少なくありません。
とはいえ、ナノテクノロジー塗料には、セルフクリーニング機能や高耐久といった特徴があるので、長期的な視点で見ると、実質的なメンテナンス費用をそこまで高くならずに済むでしょう。
ナノテクノロジー塗料の一覧
ひとえに、ナノテクノロジー塗料といってもさまざまな種類があります。
ここでは、代表的なナノテクノロジー塗料の一例を紹介します。
【ナノコンポジットW】
【ナノコンポジットF】
【ナノコンポジットW防藻+】
引用:水谷ペイント株式会社より
外壁塗装で使用するナノテクノロジー塗料で有名なのは水谷ペイント株式会社です。
水谷ペイントでは、最新技術を駆使したナノテクノロジー塗料を開発、販売しており、幅広いところで採用されています。
なお、スマートホームでは、水谷ペイント株式会社のパートナー施工店の認定を受けており、施工技術や塗料の管理などが優秀であることを公式に認められています。
藤沢で外壁塗装ならスマートホームへ!
ナノテクノロジー塗料にはセルフクリーニング機能が備わっており、外壁に付着したほこりや花粉、汚れなどを雨で洗い流せる効果があります。
そのほか、耐久性が高く、メンテナンス頻度を抑えらえるのがメリットといえるでしょう。
とはいえ、まだまだ新しいナノテクノロジー塗料を扱っている業者は少なく、ナノテクノロジー塗料を使った外壁塗装を希望していても、業者によっては対応してもらえない可能性があります。
藤沢をはじめとする神奈川県全域で外壁塗装、屋根リフォームを得意としているスマートホームでは、ナノテクノロジー塗料を使った施工実績があり、経験豊富なスタッフがしっかりと施工させていただきます。
藤沢でナノテクノロジー塗料を使った外壁塗装の施工実績
スマートホームでは、これまでに藤沢市内でナノテクノロジー塗料を使った外壁塗装工事の実績があります。
ナノテクノロジー塗料を使うことで、汚れが目立ちにくくなり、いつまでも綺麗な状態を保てるのが特徴です。さらに、耐久性が高いことから、メンテナンス頻度を抑えられるので、トータルでかかるメンテナンス費用を安く済ませられるのも魅力といえるでしょう。