記事③|藤沢の外壁塗装業者の選び方(一括見積もり・自社施工の違い)
Sep 28, 2026 · @Shu
この記事の結論(30秒でわかる要点)
- 外壁塗装の依頼先は大きくハウスメーカー・リフォーム会社などの元請け、一括見積もりサイト経由の加盟店、自社施工の塗装店の3タイプ。同じ工事でも、紹介料や中間マージンの有無で見積額の構造が変わります。
- 一括見積もりサイトは相場をつかむのに便利ですが、加盟店は成約額の数%〜十数%程度の手数料をサイトに払うのが一般的です。
- 業者の信頼性は、建設業許可の有無を国土交通省の検索システムで自分で確認できます。500万円未満の工事は許可なしでも請け負えるため、許可の有無は一つの判断材料になります。
- 最も差が出るのは現地調査の質です。劣化の写真を面ごとに見せ、項目別の見積書を出す業者を選んでください。
- 海に近い藤沢では、塩害への対応経験と、事務所が近く点検やアフターに来やすいかも重要な基準です。
依頼先は3タイプ:費用の構造がそれぞれ違う
外壁塗装の見積額には、塗料・人件費・足場などの工事原価に加えて、依頼先ごとに異なる「営業・紹介のコスト」が含まれます。どれが良い悪いではなく、何にお金を払っているかを知っておくことが大切です。
| 依頼先 | 実際に塗る人 | 工事原価以外にかかりやすい費用 | 向いている人 |
| ハウスメーカー・大手リフォーム会社 | 多くは提携する下請けの塗装店 | 元請けの管理費・営業経費(中間マージン) | 新築時のメーカー保証を継続したい、窓口を一本化したい |
| 一括見積もりサイト経由の加盟店 | 加盟店(自社施工の場合も、さらに下請けに出す場合もある) | サイトへの紹介料・成約手数料 | 自分で業者を探す時間がない、まず相場を知りたい |
| 自社施工の塗装店に直接依頼 | その会社の職人 | 自社の広告費・営業経費 | 調査した人と施工する人を一致させたい、地元で長く付き合いたい |

依頼先によって、施主と職人の間に入る会社の数が違う
間に入る会社が多いほど、見積額には工事原価以外の費用が加わりやすく、調査で聞いた説明が職人まで伝わる道のりも長くなります。
下請け構造で起きやすいこと
下請けに出すこと自体は違法でも手抜きでもありません。ただし、元請けと実際に塗る職人の間で情報が伝わりきらず、「現地調査で聞いた説明」と「実際の施工」がずれることがあります。
契約前に「実際に塗るのはどの会社の、どなたですか」と聞いてみてください。自社施工か下請けかを明確に答えられない場合は注意が必要です。
当社の場合: 現地調査と診断は、外壁診断アドバイザーや自然災害鑑定士の資格を持つ営業・診断担当が行います。塗装は、一級塗装技能士をはじめとする自社の職人が担当します。足場作業主任者や有機溶剤作業主任者の資格者も在籍しています(スタッフ紹介)。
一括見積もりサイトの仕組みと、上手な使い方
一括見積もりサイトが利用者に無料なのは、登録している塗装業者がサイト運営会社に手数料を払っているからです。手数料の形はサイトによって異なり、登録料・月会費、紹介1件ごとの紹介料、契約が決まったときの成約手数料などがあります(参考)。
成約手数料は契約金額の数%〜十数%程度とされることが多く、業者にとっては経費の一つです(参考)。
メリットと注意点
| メリット | 注意点 |
| 一度の入力で複数社の見積もりが集まる | 手数料が見積額に反映される場合がある |
| 藤沢市の相場感や口コミを事前に見られる | 入力直後に複数社から電話が来ることがある |
| サイト独自の審査や工事保証がある場合もある | 審査基準や保証内容はサイトごとに違う |
| 業者に直接断りにくい人でも、サイト経由で断れる場合がある | 紹介される業者を自分で選べないことがある |
上手な使い方
- 相場をつかむ道具として使う:藤沢市の平均費用や工事事例は、どのサイトも無料で見られます。
- 紹介された業者の許可・資格は自分で確認する:サイトの審査に任せきりにせず、次の章の方法で確かめます。
- サイト経由と直接依頼を組み合わせる:比較する2〜3社のうち1社は、地元の自社施工店に直接依頼すると、見積もりの構造の違いが見えやすくなります。
許可・資格・保険は、自分で確認できる
業者の説明やホームページの表記だけでなく、公的な情報で裏付けを取ることができます。
| 確認項目 | 何がわかるか | 確認方法 |
| 建設業許可(塗装工事業など) | 一定の経営経験・技術者・財産的基礎を満たしていること | 国土交通省「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で商号か許可番号を検索。許可の種類と有効期限が見られる |
| 一級・二級塗装技能士 | 塗装の技能を国家検定で証明した職人がいること | 資格者の氏名と、その人が実際に現場に来るかを確認 |
| リフォーム瑕疵保険の登録事業者 | 工事後に不具合が見つかったとき、保険で補修費用がカバーされる仕組みを使えること | 業者に登録を確認し、今回の工事で保険に加入できるか聞く |
| 損害賠償保険(請負業者賠償責任保険) | 工事中に隣家の車に塗料が飛んだ等の事故に備えていること | 加入の有無を口頭で確認 |
建設業許可は「なくても違法ではない」からこそ判断材料になる
建設業法では、塗装工事のような専門工事は1件500万円未満(税込)であれば、建設業許可がなくても請け負えます(国土交通省)。一般的な戸建ての外壁塗装はこの範囲に収まるため、許可のない業者も少なくありません。
許可がないこと自体は問題ではありませんが、許可を取るには経営経験や技術者の配置などの要件を満たす必要があります。比較している業者の中に許可のある業者とない業者がいれば、それは一つの判断材料になります。
許可番号の見方(例)
「神奈川県知事許可(般-7)第93869号」は、神奈川県知事が許可した一般建設業で、「7」は令和7年に許可(更新)を受けたことを示します。許可の有効期間は5年です。
現地調査・見積書・保証で見極める:契約前に聞く10の質問
業者の力量が一番よく出るのは、現地調査と見積もりの説明です。次の質問への答え方で、建物をどこまで見ているかがわかります。
現地調査で聞くこと
- 「どの面が一番傷んでいますか?写真で見せてもらえますか?」
- 「屋根や高いところは、どうやって確認しましたか?」(目視だけか、ドローンやはしごで確認したか)
- 「シーリングは打ち替えですか、増し打ちですか?その理由は?」
- 「塗装ではなく、張り替えやカバー工法が必要な箇所はありますか?」
見積書で聞くこと
- 「塗装面積(㎡)は実測ですか、図面ですか?」
- 「下塗り・中塗り・上塗りの塗料の製品名を教えてください」
- 「“一式”になっている項目の内訳を出してもらえますか?」
保証・アフターで聞くこと
- 「保証は何年で、何が対象ですか?書面でもらえますか?」
- 「工事後の定期点検はありますか?何年目に来てもらえますか?」
- 「実際に塗るのはどの会社の、どなたですか?」
答え方で見分けるポイント
| 信頼できる答え方 | 注意したい答え方 |
| 面ごとの劣化を写真で示し、補修方法を変える理由を説明する | 「全体的に傷んでいます」と具体的な場所を示さない |
| 製品名と塗り回数を見積書に書く | 「いい塗料を使います」と製品名を言わない |
| 保証の範囲と対象外になる条件を書面で示す | 「10年保証です」と口頭だけで、条件を書かない |
| 「今日決めなくて大丈夫です」と比較を勧める | 「今日契約なら大幅値引き」と即決を迫る |
見積書の単価の相場は「外壁塗装の費用相場【2026年版】」の見積書セクションで詳しく解説しています。
「保証◯年」の中身を見分ける:3種類の保証
外壁塗装の「保証」には、出している主体が違う3つの種類があります。年数だけで比べず、誰が、何を、どんな条件で保証するのかを確認してください。
| 保証の種類 | 出す主体 | 対象になりやすいもの | 確認したいこと |
| 施工保証(工事保証) | 施工した塗装店 | 施工不良による剥がれ・膨れなど | 保証書の有無、対象外になる条件、会社がなくなった場合の扱い |
| 塗料メーカー保証 | 塗料メーカー | 塗料そのものの品質 | メーカーの指定施工店か、施工不良は対象外ではないか |
| リフォーム瑕疵保険 | 国土交通大臣指定の保険法人 | 工事の欠陥による補修費用(業者が倒産していても請求できる) | 業者が登録事業者か、契約前に加入手続きができるか |
施工保証は、業者が存続していることが前提です。長い年数の保証を約束されても、その会社が10年後に営業していなければ使えません。
第三者の保険で裏付けられているかは、保証年数と同じくらい重要な判断材料です。
工事中にも、業者の質は見える
契約後も、業者の良し悪しは工事中の対応に表れます。次の点を見ておくと、完成後に気づきにくい手抜きを防げます。
- 近隣への挨拶を工事前に済ませているか:足場の設置や高圧洗浄では音や水しぶきが出ます。誰がいつ挨拶に回るかを事前に決めているかを確認します。
- 工程ごとの写真を残しているか:下塗り・中塗り・上塗りは色が似ていて、完成後には回数を確かめられません。工程ごとの写真を報告してくれるか、契約前に聞いておきます。
- 天候による延期を嫌がらないか:雨の日や湿度の高い日の塗装は品質に影響します。工期を守るために無理に塗る業者より、日程を延ばして説明する業者のほうが信頼できます。
- 完了時に一緒に確認する時間を取るか:足場を外す前に、施主と一緒に塗り残しや傷がないかを確認するのが理想です。足場を外した後では、高い場所の手直しが難しくなります。
当社の場合: 工事の前に近所の方へご挨拶に伺います。施工後は最終チェックを行ったうえで、保証書と報告書をお渡しし、お引き渡し後もアフターフォローを行います(ご依頼の流れ)。
藤沢市で業者を選ぶときの3つの地域ポイント
1. 塩害地域での施工経験があるか
藤沢市の南部は海岸から2km以内の地域が多く、塗膜の劣化や金属部の錆が内陸より早く進みます。現地調査で「海側の面と反対側の面で劣化の差」を指摘できるか、錆止めやシーリングの仕様を塩害前提で提案できるかを見てください。
詳しくは「藤沢の外壁塗装と塩害」で解説しています。
2. 事務所が近く、点検に来やすいか
外壁塗装は工事後の点検や、台風後の急な不具合対応が重要です。事務所が藤沢市内や近隣にあれば、呼んだときにすぐ来てもらいやすくなります。
住所が藤沢市内でも、実際の拠点が遠方の業者もあるため、会社概要の所在地と施工エリアを確認してください。
3. 地元での施工実績を具体的に見せられるか
「施工実績多数」という表現より、藤沢市内の施工事例を、地域名・築年数・使用塗料つきで見せられるかが判断材料になります。近所の施工現場を見に行けるかを聞いてみるのも有効です。
当社の場合: 本社、藤沢大庭第一支店・第二支店、イオン藤沢支店(いずれも藤沢市大庭)、資材置き場「湘南ベース」(藤沢市遠藤)と、拠点はすべて藤沢市内にあります。藤沢市の公共工事も請け負っています(藤沢市公共事業の施工実績)。
最近の藤沢市内の施工事例:藤沢市石川、藤沢市城南、藤沢市羽鳥、藤沢市辻堂元町
訪問営業でよくある3つの勧誘パターン
国民生活センターによると、「無料で点検します」と訪問して契約を迫る点検商法の相談は増加傾向にあります。藤沢のように台風の影響を受けやすい地域では、台風や強風の後に訪問が増えることがあります。次の3つのパターンに当てはまったら、その場で契約せずに他社と比べてください。
- 「近くで工事をしているので、ついでに見ます」:屋根に上がって「瓦がずれている」「板金が浮いている」と写真を見せ、すぐの工事を勧めるパターンです。本当に自宅の屋根の写真か、確かめる方法がありません。
- 「今日決めてくれれば大幅に値引きします」:即決を条件にした値引きは、元の金額が妥当だったかを確かめる時間を奪います。誠実な業者は、比較のための時間を嫌がりません。
- 「火災保険を使えば無料で直せます」:火災保険の対象は台風などの自然災害による損傷で、経年劣化は対象外です。保険金が出ることを断定したり、申請の代行料として保険金の一部を求めたりする場合は注意してください。
不安を感じたら、消費者ホットライン「188」に相談できます。点検を受けたいときは、訪問してきた業者ではなく、自分で選んだ業者に依頼するのが確実です。
よくある質問(FAQ)
Q. 藤沢で外壁塗装業者を選ぶポイントは何ですか?
①自社施工か下請けか、②建設業許可や塗装技能士などの資格、③現地調査で劣化を写真で示すか、④見積書が項目別で製品名入りか、⑤保証が書面で出るか、の5点が基本です。藤沢ではこれに加えて、塩害地域での施工経験と、点検に来やすい距離に拠点があるかを確認してください。
Q. 一括見積もりサイトと地元業者への直接依頼、どちらがいいですか?
どちらにも利点があります。一括見積もりサイトは相場をつかむのに便利ですが、加盟店がサイトに手数料を払う仕組みです。比較する2〜3社のうち1社を地元の自社施工店への直接依頼にすると、見積もりの違いが見えやすくなります。
Q. 自社施工と下請けでは何が違いますか?
自社施工は、見積もりをした会社の職人が工事をします。下請けの場合は、元請けの管理費が加わり、調査した人と塗る人が別になります。下請け自体は違法ではありませんが、説明と施工がずれないよう、実際に塗る会社と担当者を契約前に確認してください。
Q. 建設業許可がない業者に頼んでも大丈夫ですか?
500万円未満(税込)の塗装工事は、建設業許可がなくても請け負えます。許可がないこと自体は違法ではありません。ただし許可の取得には経営経験や技術者の要件があるため、比較する業者の間で許可の有無が分かれるなら判断材料にできます。許可は国土交通省の検索システムで誰でも確認できます。
Q. 相見積もりは何社取ればいいですか?
2〜3社が目安です。社数が多すぎると比較する項目が増えて判断が難しくなります。比べるときは総額ではなく、塗装面積・塗料の製品名・塗り回数を揃えて単価を比較してください。
Q. 訪問営業の業者に頼んでもいいですか?
訪問営業というだけで悪質とは限りませんが、「無料点検」をきっかけにした勧誘トラブルの相談は増えています。その場で契約せず、他社と比較してください。訪問販売で契約した場合、書面を受け取った日から8日以内ならクーリング・オフができる場合があります。
Q. 見積もりを断るときは、どう伝えればいいですか?
「今回は別の会社にお願いすることにしました」と、結論だけを短く伝えれば十分です。理由を細かく説明する必要はありません。現地調査や見積もりを無料で受けた場合でも、断ったことで費用を請求されることは通常ありません。しつこく理由を聞かれたり、値引きで引き留められたりする場合は、その対応自体が判断材料になります。
Q. 大手と地元の業者では、どちらが安心ですか?
会社の規模だけでは決まりません。大手は窓口や保証の仕組みが整っている一方、実際の施工は地域の協力会社が行うことが多くあります。地元の業者は、調査から施工まで同じ会社で行うことが多く、工事後に呼んだときにすぐ来てもらいやすい利点があります。どちらの場合も、実際に塗る人と保証の中身を確認することが大切です。
Q. 見積もりの金額に大きな差が出たら、どう判断すればいいですか?
まず、塗装面積(㎡)・塗料の製品名・塗り回数・シーリングの工法(打ち替えか増し打ちか)が各社でそろっているかを確認してください。条件がそろっていないまま総額を比べても、どこが高いのかはわかりません。条件をそろえたうえで30%以上安い見積もりがあれば、その理由を具体的に聞いてみましょう。
まとめ:「誰が調べて、誰が塗るか」で選ぶ
- 依頼先のタイプ(元請け・一括見積もり経由・自社施工)で、見積額に含まれるコストが変わることを知っておく
- 一括見積もりサイトは相場をつかむ道具として使い、比較の1社は地元の自社施工店に直接依頼する
- 建設業許可は国土交通省の検索システムで自分で確認する
- 現地調査では、劣化の写真・製品名・保証の書面を求める
- 藤沢では、塩害への対応経験と、点検に来やすい拠点の近さも確認する
この記事について
執筆・監修:スマートホーム株式会社(神奈川県藤沢市)。屋根・外壁の完全自社施工。建設業許可 神奈川県知事許可(般-7)第93869号。二級建築士、塗装技能士1級ほか。国土交通大臣指定 住宅瑕疵担保責任保険 登録施工店。
監修者:石塚 勇貴(代表取締役)。塗装会社の経営者で、現地調査と工事のご提案を担当しています。
加入している保険: 損害賠償保険(三井住友海上)、工事保険(日新火災海上保険)、瑕疵担保責任保険(JIO、ハウスジーメン)(会社概要より)。


