「木造住宅の外壁塗装の頻度やベストなタイミングを知りたい」
「木造住宅の外壁塗装にかかる費用を知りたい」
木造住宅にお住まいの方で、このようなお悩みを持つ場合もあるでしょう。
そこで、本記事では木造住宅の外壁塗装について以下のような情報を解説します。
・塗装の頻度やタイミング
・木造住宅の外壁塗装の流れ
・木造住宅の外壁塗装に適した塗料
・外壁塗装にかかる費用相場
・木造住宅の外壁塗装の注意点
記事を最後まで読んでいただければ、木造住宅の外壁塗装の基礎情報を得られて、工事の不安を解消しやすくなります。
ぜひ、最後までご覧になり、工事の依頼の際にお役立てください。
木造住宅の外壁塗装の頻度やタイミング
木造住宅の外壁塗装は、主に以下のタイミングで行うようにしましょう。
・塗料の耐用年数の前
・色あせや変色
・コケやカビの発生
・チョーキング現象
・塗膜の膨れ
・塗膜の剥がれ
上記のような状態になれば、塗装工事を依頼するタイミングです。
以下にて、各シチュエーションの詳しい内容を解説します。
塗料の耐用年数の前
前回施工した塗料の耐用年数を超える前に、塗り替えを行うようにしましょう。
耐用年数を超過してしまうと、塗膜の劣化が進み外壁の破損原因となります。
そのため、前回施工した塗料のタイプを確認して、次回の塗装タイミングを確認しておきましょう。
参考に、塗料タイプ別の耐用年数を以下で紹介します。
・ウレタン塗料:6~10年ほど
・シリコン塗料:8~15年ほど
・フッ素塗料:10~20年ほど
・無機塗料:20~25年ほど
各塗料タイプの耐用年数を参考にしつつ、外壁の状態もチェックして塗り替えのタイミングを検討するようにしましょう。
色あせや変色
外壁が色あせてきたり、変色してきたりしたら塗装のタイミングです。
色あせや変色による緊急性は低いものの、見た目にも悪く、外壁の防水性も低下させてしまう要因になります。
外壁の色あせや変色が気になりはじめたら、塗装業者に相談して塗り替えを検討しましょう。
コケやカビの発生
外壁の表面にコケやカビが発生してきたら、塗膜が劣化している証拠なので塗装しましょう。
コケやカビが発生しているということは、外壁の表面に水分が溜まり湿気やすくなっている証です。
塗装をすることで防水性を高められるので、コケやカビを洗い落としてから再度塗り替えを行うようにしましょう。
チョーキング現象
チョーキング現象が発生している際も、塗り替えのタイミングとなります。
チョーキング現象は、塗料の顔料が紫外線の刺激によって劣化してしまい、粉状となって浮き出てくる現象をいいます。
指で外壁に触れてみて、白い粉が付着するようであればチョーキング現象が起きている証拠です。
チョーキング現象も塗膜の劣化や防水性の低下につながるため、塗装して補修する必要があります。
塗膜の膨れ
外壁の塗膜が膨れてきたら、塗装での補修が必要です。
塗膜の膨れは、施工不良や湿気などさまざまな要因で発生します。
塗膜の膨れは放置すると剥がれてきて、雨漏りの原因になりかねません。
膨れている箇所を見つけたら、下塗りから丁寧に塗装し直して補修を行うようにしましょう。
塗膜の剥がれ
塗膜が剥がれてきてしまったら、雨漏りを防ぐためにも塗り替えを行います。
塗膜の剥がれも、環境的要因や施工不良などが要因で発生してしまいます。
剥がれた箇所から雨水が浸入して、雨漏りの原因となりやすいです。
塗膜の剥がれも、塗料の密着性を上げるために下塗りから丁寧に施工し直す必要があります。
木造住宅の外壁塗装の流れ
木造住宅の外壁塗装は、一般的に以下のような流れで行われます。
・洗浄
・乾燥
・下地調整
・ケレン作業
・塗装
以下にて、各手順の内容を解説していきます。
洗浄
まずは、木造住宅の外壁をきれいに洗います。
汚れやコケ、カビなどが付着したままだと塗料がうまく密着しないため、丁寧に洗い落とさなければなりません。
ただし、木造の外壁は強い刺激に弱いため、高圧洗浄機の使用は避けます。
水圧を落として洗浄する必要があります。
乾燥
洗浄したら、よく乾燥させます。
木造住宅の外壁はよく乾かさないと、下地が水分を含んだまま塗装することになります。
下地が湿ったまま塗装すると、すぐに劣化してしまうためよく乾燥させることが大切です。
下地調整
外壁塗装では、塗装面の傷や破損箇所を補修する「下地調整」をしてから塗装を行います。
外壁材が傷んでいたり、釘が抜けていたりする箇所があれば補修をします。
下地がきれいに整っていないと、塗料が密着せずに早い時期に劣化してしまうのです。
ケレン作業
木造住宅の外壁は表面に小さな傷があり、そのまま塗料を塗布しても密着しにくいため、ケレン作業を行います。
ケレン作業とは、紙ヤスリや専用の道具で外壁の表面を整えていく作業です。
ケレン作業を丁寧に行わなければ塗料がうまく密着しません。
下地調整とともに、木造の外壁塗装にはケレン作業は欠かせません。
塗装
木造住宅の外壁塗装では、一般的な工程と同じく3回塗りを行います。
まずは下地と塗料の密着性を上げるための「下塗り」が行われます。
続いて、中塗りと上塗りは同じ塗料を使用して塗装するのが一般的です。
各工程の後は塗料をしっかりと乾燥させて、塗りムラがないように作業していきます。
木造住宅の外壁の塗装に適した塗料
木造住宅の外壁の塗装に適している塗料タイプは、「造膜型塗料」と「浸透性塗料」です。
以下にて、各塗料についてわかりやすく解説します。
どちらの塗料タイプが住宅に適しているかは、業者とよく相談するようにしましょう。
造膜型塗料
「造膜型塗料」は、外壁の表面に膜を形成する塗料です。
外壁の表面を守るため、耐久性や防水性に優れています。
ただし、柔軟性が低いため木造住宅の外壁が振動する際にひび割れや剥がれなどが発生する恐れがあります。
浸透性塗料
「浸透性塗料」は、外壁材の内部に浸透して外壁を保護する塗料です。
造膜型塗料のように膜で外壁材を保護しないため、耐久性や防水性に劣ります。
しかし、外壁表面をコーティングしないため木材の質感を楽しめる仕上がりになります。
木造住宅の外壁塗装にかかる費用相場
一般的な2階建ての木造住宅で、外壁の塗装にかかる費用相場はおおよそ80〜150万円です。
ただし、外壁の状態や住宅の立地などによって費用は変わります。
また、外壁の劣化が進んでいると下地から補修が必要なので、費用が高額になるケースもあります。
実際にかかる費用は、業者に見積もりを出してもらいよく確認してみましょう。
木造住宅の外壁塗装を行う際の注意点
木造住宅の外壁塗装を行う際は、以下の注意点を押さえておきましょう。
・DIYは避けておく
・塗装せずに放置しないようにする
・施工実績が豊富な業者に依頼する
各注意点について、以下で詳しく解説します。
DIYは避けておく
木造住宅の外壁塗装は施工に技術が必要なので、DIYでの塗装は避けておきましょう。
施工不良が起こりやすいだけでなく、高所作業による転落事故が発生する場合もあります。
塗装工事を安全に、正確に行うためにも専門の業者に依頼することをおすすめします。
塗装せずに放置しないようにする
タイミングを逃して塗装せずに放置しておかないようにしましょう。
住宅の外壁は、適切なタイミングで塗装をしてメンテナンスすることで、耐久性を維持して寿命を引き延ばせます。
外壁の塗料の耐用年数や劣化状態を確認して、タイミングを逃さず塗装メンテナンスを行うようにしましょう。
施工実績が豊富な業者に工事を依頼する
木造住宅の外壁塗装の満足度を上げるためには、施工実績が豊富な業者に依頼するようにしましょう。
特に、木造住宅の外壁塗装の経験が豊富な業者は安心して依頼できます。
工事の依頼をする際には、必ず施工実績も確認するようにしましょう。
木造住宅の外壁塗装は丁寧な作業が必須!工事は優良業者に依頼しよう
木造住宅の外壁塗装では、ほかの外壁材よりも工程が増える場合があり、高い技術力も必要です。
工事を依頼する際は、優良な業者に相談するようにしましょう。
業者選びの際は施工実績や口コミなどを確認して、優良な業者を見つけるようにしましょう。