外壁塗装

外壁塗装の施工期間の目安は?作業工程ごとにかかる日数の目安も解説

外壁塗装を行う際、「外壁塗装工事にかかる日数は?」「外壁塗装の施工期間中は家にいないといけないの?」など、施工期間や過ごし方について疑問を持っている方も多いでしょう。

そこで今回は、外壁塗装の基本的な工程と、各工程にかかる日数の目安を解説します。

また、外壁塗装の施工期間が長くなる要因なども解説しますので、ぜひ参考にしてください。

外壁塗装の施工期間の目安

結論として、一戸建ての外壁塗装にかかる施工期間は10~14日程度です。家の大きさや劣化状態などで変わるものの、10~14日程度を目安として考えておくとよいでしょう。

ただ、足場の設置や下地処理、塗装など、さまざまな工程があり、それぞれの作業に時間がかかります。

 

たとえ家が小さくても、大幅に工期が短くなることはありません。

むしろ、悪天候が続いたり、想定よりも外壁の状態が悪かったりして、工期が長くなることもあるため、余裕を持ってスケジュールを決めることをおすすめします。

外壁塗装の基本的な工程と日数の目安

一戸建ての外壁塗装にかかる施工期間は10~14日程度です。

主な作業工程は8つあり、それぞれどのような工程なのか、必要な日数も併せて見ていきましょう。

近隣挨拶(日数:半日~1日)

外壁塗装では、実際に作業を開始する前に、近隣挨拶を実施します。外壁塗装は少なくとも10日程度の工期が必要で、その間に工事期間中は工事車両が出入りや作業音、塗料の臭いなどで近隣住民の方へストレスをかけてしまいます。

そのため、突然作業を始めるとトラブルの原因となるため、きちんと挨拶をしてから工事を始めなければなりません。

 

近隣住民の方で挨拶を行うときは、工事期間と時間帯、休日に作業を行うのかなどを伝えましょう。工程表や粗品があると、快諾してもらいやすくなるのでおすすめです。

なお、近隣住民の方への挨拶は基本的に業者が行ってくれますが、同行する、別日に施主も挨拶を行うなどしておくと安心です。

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足場の設置・飛散防止ネットを張る (日数:半日~1日)

工事の初日は、足場と飛散防止ネットの設置が行われます。

足場は作業員の安全確保や効率的に作業を進めるために必要不可欠なものです。また、飛散防止ネットは、塗料や高圧洗浄による水が周囲に飛散するのを防ぐためのものです。

基本的に足場と飛散防止ネットの設置は1日で終わります。

 

高圧洗浄(日数:1日~3日)

足場の設置が完了したら、高圧洗浄が行われます。高圧洗浄とは、専用の機械を使って圧力のかかった水を噴射し、外壁表面に付着した汚れや古い塗膜を洗い流す作業です。

 

高圧洗浄によって外壁表面をきれいにすることで、塗料に密着度を高める効果が期待できます。

高圧洗浄の作業自体は1日で終わることがほとんどですが、乾燥時間が必要となるため1~3日程度かかるでしょう。

 

下地処理(日数:1日~)

高圧洗浄で外壁表面をきれいにした後、下地処理を行います。

 

下地処理とは、塗装面の凹凸やひび割れ、サビなどを補修することです。下地処理が不十分なまま塗装すると、汚れや傷の上から塗料を塗ることになり、塗料が密着せず施工不良の原因になります。

外壁塗装の仕上がりを左右する重要な工程であるため、外壁の状態によっては1日以上かかることがあります。

 

養生(日数:1日)

塗料が付着してほしくない箇所を、ビニールやテープで覆う作業を養生と言います。

たとえば、サッシや植栽、玄関扉、ポスト、カーポートなどが挙げられ、塗装が不要な箇所はすべて養生していきます。

 

なお、養生は塗料の付着を防止するだけでなく、ガイドラインとなって塗料をぎりぎりまできれいに塗れるようにサポートする役割もあります

 

塗装(日数:3日)

さまざまな工程を経て、塗装作業が行われます。なお、外壁塗装は「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回の塗装を行うのが基本であり、それぞれの工程に1日ずつかかります。

下塗り

外壁塗装でイメージされる色付きの塗料を塗る工程は「中塗り」「上塗り」であり、下塗ではシーラーやフィラーなどと呼ばれる専用の下塗り材を使って塗装を行います。

下塗りを行うことで、中塗りと上塗りで使用する塗料の密着度を高めたり、塗料が吸い込まれるのを防いだりする役割があります

中塗り・上塗り

下塗りを終えて十分に下塗り材が乾燥したら、塗料を塗っていきます。中塗りと上塗りでは同じ塗料が使用されますが、塗装工程を分けることで塗料の厚みを意味する「膜厚」が確保しやすくなります。

膜厚を確保することで、耐用年数や防水性など塗料本来の品質が発揮できるようになります。また、工程を分けることで塗りムラを防いで美しい仕上がりになりやすいこともメリットです。

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完了検査・手直し(日数:1日)

塗装工程が終わったら、外壁塗装業者による自主検査と施主による完了検査を行います。

完了検査では、塗り残しや塗りムラ、不要な箇所への塗料の付着がないかなどを確認しましょう。

 

完了検査を終えるまでに不備が見つければ、その場で対応してもらえることが一般的です。完了検査を終えると、不備がなかったことに同意している状態となるため、後から施工不良が見つかっても対応してもらいにくくなります。少しでも気になる箇所があれば、担当者に確認してみましょう。

 

養生取り・足場解体・清掃(日数:半日~1日)

完了検査が終わると、養生を取って足場が解体されます。

最後に周辺の清掃が行われて、外壁塗装の全工程が終了となります。

外壁塗装の工期が長引く要因

一戸建ての外壁塗装にかかる施工期間は10~14日程度ですが、工期が予定よりも長引くケースがあります。

ここでは、外壁塗装の工期が長引く要因を見ていきましょう。

 

悪天候が続く場合

悪天候が続くと、外壁塗装の工期が長引くことになります。

外壁塗装では、高圧洗浄の水や塗料の乾燥を待つ時間が必要です。雨や雪で湿度が高い日が続くと、乾燥に時間がかかるため工期が長引く要因となります。

また、雨や風が強い日が続くと、塗装作業が中断されることが多くなって工期遅れにつながることもあるでしょう。

 

外壁の劣化が激しい場合

外壁の劣化が激しい場合も工期が長引く要因の一つです。

たとえば、ひび割れや剥がれが広範囲にある場合、下地処理として修復するための作業工数が増えるため、結果的に工期が長くなります

 

外壁塗装に適さない季節に施工する場合

外壁塗装を行う季節も、工期に影響するポイントの一つです。

たとえば、冬の寒い時期や、梅雨の時期などは、気温が低かったり、湿度が高かったりするため、塗料の乾燥にはあまり適していない時期です。

雨が少なく、空気が乾燥している春や秋と比較すると、作業が予定通りに進まないことも少なくありません。

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乾燥に時間がかかる塗料を採用した場合

外壁塗装の塗料にはさまざまな種類があり、塗料ごとに必要な乾燥時間が異なります。

乾燥に時間がかかる塗料を使用する場合、次の塗り重ね作業や仕上げ作業に進むまでに十分な乾燥時間を確保する必要があります。

 

通常、下塗り、中塗り、上塗りで各1日ずつ、合計3日で塗装工程を進めていくのが一般的ですが、塗料の種類によっては3日以上必要になるケースもあります

乾燥に時間がかかりやすい塗料を採用するときは、余裕をもって工期を設定するようにしましょう。

 

外壁塗装の施工期間に関するよくある質問

最後に、外壁塗装を施工期間に関するよくある質問を見ていきましょう。

 

洗濯物はそとに干せる?

外壁塗装の施工期間中は、基本的に洗濯物を外に干すことはできません。塗料の臭いや塗料が洗濯物に付着する可能性があるからです。

施工期間中は常に室内干しになることを想定しておきましょう。室内に洗濯物を干す場所が確保できない場合は、コインランドリーを利用するのがおすすめです。

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施工期間中は窓を開けられない?

外壁塗装の施工期間中は、窓の開閉もむずかしくなります。

塗料や臭いが室内に入るのを防ぐため、基本的に窓は閉めっぱなしとなります。

 

また、作業員が窓周辺で作業を行うため、プライバシーや防犯面からも窓を閉めることが望ましいでしょう。

ただし、施工が終わった部分の窓は開閉可能となるケースもあるため、空気を入れ替えたいときなどは施工業者に確認してみるのがおすすめです。

 

ずっと家に居る必要がある?

外壁塗装の施工期間中、ずっと家に居る必要はありません。

作業は基本的に屋外で行われるため、作業立会いが求められることはないからです。

ただし、完了検査など重要な工程は、立ち合いが必要となります。いつ立ち合いが必要となるのか、事前に確認しておくようにしましょう。

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まとめ

今回は外壁塗装の施工期間と工程について解説しました。

 

戸建ての外壁塗装は10~14日ほどかかるのが一般的です。また、天候や家の状態によっては、工期が長引くこともあるため、余裕を持って施工日を決めるのがおすすめです。

工事が始まる前には近隣住民の方への挨拶を行う、施工期間が短すぎる業者は悪徳業者である可能性が高いことなども意識しながら、外壁塗装を進めてみてください。

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